好評発売中です!

ただいま、「ハイQシリーズ」の第25冊目となる
「中国投資はジェットコースターに乗って」
好評発売中です。

いま世界中に起っていることはとても変化が激しいので、
うっかりすると自分が浦島太郎にされてしまいかねませんが、
じゃ遅れまじと目の前にとまっている椅子に乗り込むと、
実はそれがジェットコースターで、
天に昇るつもりが奈落の底に突っ込む思いをさせられます。
あわてて閉じた目をこわごわ見開くと、
なんと同じジェットコースターが天井目がけて
猛スピードで上がっているではありませんか。

〜本書まえがきより〜

今回も、中国を中心としたアジアの経済現象を
ジェットコースターに例えて、
明快なQさん節で語ってくれています。

みなさんも本書を手にとって
ジェットコースターから振り落とされない知恵を
身につけてください。

「中国投資はジェットコースターに乗って」
「ハイQ」シリーズ最新刊!
(2007年4月5日〜7月18日掲載分を収録)

著者:邱永漢
出版:グラフ社
定価:1,365円(税込)
ASIN: 4766213645

いつものようにサイン本は限定数となりますので
どうぞお早目のご注文をお願い致します。

⇒ご注文はこちらから

2010年8月30日(月) hiQ編集部 D



竹鶴35年

前回はニッカ蒸留所のあらましや
ウィスキー作りにまつわるお話をしましたが、
蒸留所見学のお目当ては何と言っても試飲につきます。

約30分の見学を終えた私たちは今回の試飲対象の
「鶴17年」「宮城峡」「アップルワイン」の説明を受け
イソイソと試飲会場に向いました。
試飲前に、美味しい水割りの黄金比も教わりました。

 ウィスキー:1 水:2 氷:3
 (水と氷はミネラルウォーターを使うとなおGood)

1杯目はブレンデッド・ウィスキーの「鶴17年」。
香りが高く、そのまま含むと口いっぱいに良い香りが広がります。
そのままではさすがに強すぎるので、水と氷を加えると
甘みが強い味わいに変化しました。

お次はシングルモルト「宮城峡」。
「鶴」より骨太で、個性がより強い気がします。
各蒸留所の特色がはっきり出るのでしょうか。
自分好みの1本が見つかれば、
一生付き合えるようなお酒だと思いました。

さて残るはアップルワイン・・・のはずですが、
それはパスして有料試飲コーナーへ急ぎます。

ここで「竹鶴35年」を是非とも飲んでみたかったのです。
「竹鶴35年」は年間1000本限定で出される
ニッカ最高峰のウィスキーで、
ガイドさんから
「もうあと2〜3杯分しか残っていませんので
それが終わったら10月まで入荷がありません。」
と聞き、慌ててやってきました。
「そんなに飲みたいなら買って飲めば?」
という声も聞こえてきそうですが、
何と750mlで73,500円もするのです・・・無理なのです。

左側の小さなグラスに一杯で1,700円。
値段だけ聞くともちろんベラボーですが、
35年も熟成期間を保つのは大変なことです。
25歳の職人が仕込んで60歳でやっと蔵出しですから、
同じ職人が一貫して手がけるとしたら生涯1回でしょうか。
それだけの時間を費やした一杯です。

アルコール度数は43%ですから、
先ほど試飲した「鶴17年」と同じです。
しかし口当たりがまったく違い
「鶴」で感じたむせるような刺激がなく、まろやかです。
チェイサー(水)を含んでからウィスキーを含むと
今度は甘みがホワっと舌に広がります。
お酒というより香りのエキスを飲んでいるようで、
飲み続けているうちにウィスキーのいい香りが
自分の息まで染めてくれるようです。

最後の一滴まであっという間に飲み終わり、
名残惜しい気持ちでグラスを返すとバーテンダーさんが
「まだ楽しみが残っていますよ」
と両手でグラスを温めて
「何の香りか分かりますか?」
と私の鼻先にグラスをあててくれました。

信じられないことに、
最後の一滴まで飲み干し、スッカラッカンのグラスから
とても濃いメイプルシロップの香りがします。
まるで目の前にホットケーキがあるかと思うほど
強い香りがしばらく続いたあと、段々と消えていきました。
「よいウィスキーを飲んだ時は、
この最後の楽しみを忘れないでくださいね。」
とにっこりおっしゃいました。

日本は不景気が続き、
より安いものを求める傾向はまだまだ続いていますが
長い年月をかけて最高峰の一滴を作り続ける人たちと
それを愛でる人が
いつまでも途絶えないで欲しいと心から願うひとときでした。

2010年8月27日(金) hiQ編集部 M


hiQ開設「8周年記念」!

読者の皆様の日頃からのご支援とご愛顧によりまして、
今月の28日土曜日に
hiQがめでたく「開設8周年」を向かえることが出来ます。

hiQは今から8年前の2002年8月28日(水)に邱永漢のコラム
「もしもしQさん」にて開設が発表されました。
詳しくは下記の回をご参照下さいませ。

第901回
ハイハイQさんQさんデスがはじまりました

今まで糸井重里さんのHP「ほぼ日刊イトイ新聞」にて連載をしていた
「もしQ」が分家独立し、
新たに様々な分野のエキスパートである方々を加えて、
「みんながトクするみんなのインターネット」
というスローガンのもと、
現在の形のコラムサイトとしてスタートいたしました。

さて、本日は8周年記念日まで「あと3日」を記念しまして、
今までのhiQを振り返り、
開設当初からのそれぞれのコラムの
アクセス数ベスト3をご紹介いたします。

※誠に勝手ながら、hiQ上で「3年以上の連載」
を条件とさせて頂き、ご紹介をさせて頂きます。

※高島秀行さんのコラムベスト3につきましては、
明日木曜日の「資産を守り残す法律」をご覧下さいませ。

それではベスト3コラムの発表です。

◆「もしもしQさんQさんよ 邱永漢」

1位
第2754回
広告会社の株を買った動機

2位
第2755回
日本人の目で見ないで下さい

3位
第3227回
北京のイオンの大型店は成功か?

◆「ハイハイQさんQさんデス 邱永漢」

1位
第1955回
mm88nmさんからのQ:カード破産で更に

2位
第1871回
DraftさんからのQ:Qさんのお金の使い方

3位
第1867回
ジャスミンティーさんからのQ:資本家としての見識

◆「気がつけば、あなたもガン 関根進」
(現在:ガンは絶望病にあらず 好評連載中)

1位
第1866回
中国株・これからの3年

2位
第1980回
気になる中国株と「直感」

3位
第1802回
中国株=邱永漢さんの先見の明

◆「中国ビジネスのススメ 柳田洋」

1位
第921回
変化する中国ビジネス、変化しない商習慣

2位
第798回
香港投資ブーム到来か?

3位
第788回
「北京邱友会」で聞いたショックな話

◆「食べる歓び J.C.オカザワ」

1位
第453回
読者激賞の ばらちらし

2位
第706回
田園調布でランチのはしご(その1)

3位
第80回
見苦しいぞ 友里征耶! (その1)

◆「中国株で財産をつくろう 小泉鉄造」

1位
第1018回
チャイナ・レアアースの2006年12月本決算

2位
第1026回
ペトロチャイナが大型油田を発見

3位
第1027回
中国本土の株価急騰より


以上、如何でしたでしょうか。

こうして並べて見ますと、
数年前のコラムとはいえ、
現在でも皆さんの目を引くタイトルが
目白押しではないかと思います。

「情報は新しいほど良い」という考え方も在るかとは思いますが、
逆に「秀逸な情報は時が経っても色褪せない」という考え方も、
改めて大切なことだと感じております。

これからも
「みんながトクするみんなのインターネット」の精神にのっとり、
平等に、そして公平に皆さんがトクをするコラムを毎日提供できるよう
努めてまいります。

今後ともhiQをどうぞ宜しくお願い申し上げます。

2010年8月25日(水) hiQ編集部 K



邱永漢『西遊記』が発売中です

ただいま、邱永漢『西遊記』が発売中です!

西遊記といえば最近もドラマになりましたが
80年代にも有名なドラマがありました。

ユーモア溢れる、あのテイストの西遊記を書いたのは
実はQさんなんです。ご存知でしたか?
もとの西遊記をQさん節にアレンジして、
生き生きとした孫悟空を描いたのが
邱永漢版の西遊記です。

村上豊さんの挿絵が入った
単行本八巻セットで販売中です。
まだお読みになられていな方は
ぜひ一度お手にとられてみてください。

※おかげさまで、大好評につき
ご注文が限定数に達しました為、
本日をもって受注を締め切らせていただきました。
ありがとうございました。

2010年8月23日(月) hiQ編集部 D



ニッカウィスキー蒸留所探訪記

ここ数年、夏は気の向くままの旅をしています。
今年は宮城県を訪ね、
牛タンや北の銘酒を味わってきましたが
今回旅先を宮城にした理由の一つは
ニッカウィスキーの蒸留所に行ってみたかったからでした。

仙台駅から仙山線で山形方面に約40分、
作並温泉で有名な作並駅に到着します。
駅からは無料送迎バスで、
ニッカウィスキー宮城峡蒸留所に着きました。

この蒸留所はニッカ創業者の竹鶴政孝氏が
近くを流れる新川川(ニッカワガワ)の水を気に入り、
「これ以上の場所はない」と
他の候補地を見ることなく即決した場所だそうです。
東京ドーム4個分の広大な敷地は、
周囲を霧深い山々に囲まれた神秘的な場所で、
蒸留所がこの景観を損わないよう
電線やケーブルのたぐい一切を地下に配すなどして
美観を保つ工夫がなされています。

見学受付でツアーを申し込むと、
ガイドさんの案内による蒸留所見学が出来ます。
蒸留タンクやピート、醸造管理室などを見学したのち、
原酒を寝かせる熟成蔵にも案内してくれました。
ここで木の樽に寝かされた原酒は数十年の眠りののち
人々を魅了する琥珀色の液体に生まれ変わります。

この樽で眠っている間、中の原酒は毎年2%ずつ減り続け
20年で約半分にまで減ってしまうそうですが、
これをウィスキー職人たちは「天使の分け前」と呼び
長い眠りをひたすら見守り続けています。
ガイドさんに、20年で約半分ならば、
最大で何年の熟成が可能なのか伺ったところ、
ニッカでは35年が最長とのことでした。


見渡す限り、全ての蒸留釜には
注連縄が巻かれていました。
かつて日本酒の蔵元では
もろみを腐敗させるなどして酒造りに失敗すると、
蔵が潰れるほどの痛手を蒙ったと聞いたことがあります。
この蒸留所でも新酒を育て上げるために
大変な神経を注ぎ込んでいることが伺えます。

またコンピューター管理室に掛かっていた社訓には
「お酒で人々の心をを明るくし、
お酒を通して世の中に尽そう」
というようなメッセージがかかげられていました。
蒸留所のそこかしこから
良いお酒を真面目作ろうという姿勢が見えるようで
ますますニッカファンになっていく私でした。

さて見学ツアーとくれば、
最後にして最大のお楽しみは試飲につきます。
私のお目当てもそこにあったのですが、
そのお話はまた次回・・・

2010年8月20日(金) hiQ編集部 M


横に大きくなった日本人

毎日暑い日が続いています。
「昨日は暑かったな、いや今日の方が暑いな」
と日々、汗を流しながらボンヤリ考えておりますが、
暦の上では立秋も過ぎ、すでに秋に入っております。

「暑さ寒さも彼岸まで」という言葉通りならば、
あと1ヶ月ほどで、この苦しみから解放されそうです。
もう少しの辛抱と自分に言い聞かせています。

ところで、先日のことですが、
仕事帰りの電車の中で
涼しいクーラーに癒されながら揺られていると、
周りに座っている仕事帰りの方々を見回して、
改めて考えさせられました。

なにを考えたのかと言いますと、
「日本人はこんなに大きくなったのか!」
と思ったのです。

"大きく"とは身長のことではありません、体重です。

二席分ほどを占領してしまうほど、横に大きくなった方々が、
電車の席を窮屈そうに座って、汗を流しています。
自分も人様のことは言えませんが、
「日本の食生活はこのまま行くと大変なことになるのではないか」
と危機感を覚えました。

普段、食事をしようとして、
ファーストフードやファミリーレストランなどに入ると、
「この店はお客さんを太らせようとしているのか?」
と思ってしまうほどに
高カロリーなメニューが並んでいます。
何でもかんでもとにかく「肉」を食べさせようと
メニューに盛り込んできているのです。

一説によりますと、
肉を食べるという行為は
動物が最後の生き残りを図るための本能だと言われています。
古来より日本人は果物や穀物などで生活し、
肉はどうしても必要な時に
リスクのある"狩り"に出掛けて得てきました。
ですから肉には特別な麻薬成分があり、
一度その味を知ると中毒のようになってしまう
という研究も出ています。

ファーストフード店やファミレスのメニューは
まさにその脳内物質を誘惑するような写真で溢れています。

気の遠くなるような年月を経て、
私たち日本人のカラダは出来てきました。
ここ100年の食生活の劇的な変化に
体内の細胞・遺伝子も驚いているのではないでしょうか。

仕事帰りの電車の中で周りを見渡し、
自分のお腹周りも見渡して、
そのようなことを考えてしまいました。

2010年8月18日(水) hiQ編集部 K


青森に行ってきました(2)

さて、夜行バスにゆられて青森に行き
恐山にて貴重な体験を済ませた後は、
青森市内に戻り、いよいよメインイベントの
「青森ねぶた祭り」です。

東北三大夏祭の1つ
毎年8月頭に開催されるこの夏祭りには
全国から300万人以上の観光客が訪れるといいます。
恐山から青森駅に向かう電車で会った学生さんも
このねぶたを見るために市内へ向っていましたが、
その他、車中や市内でも
外国の方の姿もちらほらと結構見かけました。
青森まで観光に行くんですから、
やはり現代はグローバルな時代です。

夕方になると、すでに沿道はすごい人だかりで
陽が落ちるのを待っています。
時間になると、いよいよ
各ねぶた台車が配置について
明りが灯り、山車が動き出します。
いざ祭りがスタートです。

直径2m以上はあろうかというような
大きな太鼓を乗せた台車や笛が、ねぶた囃子を奏で、
その間を大きなねぶたの台車が所狭しと動き出します。
ねぶたには、車輪がついていて
下で若い男の子たちが、力いっぱい山車を引いて
上下左右に動かしているのです。
観客の目の前までグッと迫って来ては止まるような
メリハリのある動きをつけて、観客を盛り上げてくれます。

写真や映像で見たことはありましたが、
実際、目の前で見るねぶたの迫力はすごいものでした。
どれだけの人の時間と労力がかかっているかと思うと、
現地で生観覧できただけでも感謝です。

ねぶた師さんたちの力作揃いだった青森ねぶた祭り。
光が入ったねぶたの美しさは格別でしたので、
次はまた、五所川原で行われている「立佞武多」、
さらに弘前の「弘前ねぷた」も見て
それぞれの比較をしてみたいと欲が出て来ました。

皆さんもぜひ機会があれば一度、
青森まで足を運んでみてはいかがでしょうか。

2010年8月16日(月) hiQ編集部 D



激安居酒屋

編集部のある渋谷の街は通りを歩くと
“激安”をアピールした飲み屋さんのチラシが
四方八方から差し出されます。
料理もお酒も270円均一の居酒屋、
生ビール一杯50円の立ち飲み屋、
ちょっと信じられないような安さで恐ろしくなります。
安いということは、何かを極限まで圧迫しているとか、
見えない部分で何かを省くとか、添加するとか、
どこかにその理由があるはず・・・と思うからです。

自動販売機のジュースが120円なのにビールが50円、
ボランティアでない限りは
何か工夫というか、カラクリがないと成り立たない値段です。
看板にデカデカと「50円」と書いてありますから
一時的なキャンペーンでもないのでしょうし、
表から覗く限り大きなチェーン店でもなさそうです。
270円居酒屋の方はチェーン展開しており、
「ガイアの夜明け」で見たところによると
かなり仕入れ交渉で頑張っていることと
ドミナント戦略と呼ばれる、同一区域の多店舗出店により
食材・人員等の配分を自在に行なうことで
コストカットをしているようです。
例えば歌舞伎町にあるA店で焼き鳥が足りなくなると、
それが余っている近場のB店から持ってきて間に合わせる。
C店の人手が足りなくなると、
D店とE店から人を貸してもらう、といった具合に
最小限の物と人を余さず使うという方法です。

こうしたコストカットは
多店舗経営と大量仕入れの賜物ですが、
一方で個人経営の小料理屋や居酒屋は
「個性」を打ち出すことで、これに対抗しているようです。
お客が自分で料理をする居酒屋とか
昔の町並みを再現した飲み屋街など
こちらもなかなか賑わっているようです。

これと似た現象を前に見たことがありました。
それは大手ディスカウントスーパーやコンビニで
お酒が売られるようになった頃で、
大手スーパー、コンビニと同じく
価格で勝負しようと苦戦していた酒屋さんの中で一軒だけ、
立ち飲みカウンターを設けると同時に、
生ビールのはかり売りを始めた酒屋さんがありました。
立ち飲みカウンターは
その店の色んなお酒を1杯から飲めるスタイルで
どんどん潰れていく周囲の酒屋さんとは対照的に
そのお店だけいつも賑わうようになりました。

特に個人経営の店というのは
一度仕事のスタイルが確立すると、毎日が繰り返し作業で
新しい視点を持ちにくい環境なのかなと思います。
というのも多くの酒屋さんは、向うが価格で勝負ならこちらも、
とギリギリまで応戦して息切れしてしまったからです。
なので今50円ビールの店の前を通るたび、
ここは大手チェーンの価格に個人で挑む店なのか?
もしそうなら方針を変えた方がいいのでは・・・
と勝手で余計な想像をしてしまいます。
(あのお店のご主人が見ていたらすみません)

あの時一軒だけ、他の店と違う工夫が出来たのは
かなりすごいことだと思います。
それと同時に相手を見て戦い方を変えるか、
もしくは機を見究めて撤退しないと失敗するんだなあと
つくづく感じました。
それはどんな仕事にも言えることかもしれませんね。

2010年8月13日(金) hiQ編集部 M


自転車が盗まれてしまいました

日頃から自宅マンション前にとめていた自転車。
会社から夜に帰宅して、
いつものようにマンションの駐輪場に駐車し、
備え付けの鍵をかけて部屋に入りましたが、
翌朝になって利用しようとすると、
駐輪場から忽然と消えておりました。

「あれ?ちゃんと鍵かけたよな??」
「昨夜、乗って帰って来たよな??」
頭が混乱しているうちに、時間が経過してしまい、
乗りたい電車の時刻が迫って来たため、
久し振りに駅まで走りました。

勤務先の最寄駅について、盗難届けを出そうと、
所轄の警察署に電話をして、
名前と住所、連絡先を伝えて電話を終えました。

その直後、別の警察署より電話があり、
「あなたの自転車が見つかりました」
という連絡が入りました。

半分あきらめていたので、
とても嬉しかったのですが、
問題は発見された場所でした。
そこは我が家から20キロ近く離れた地区だったのです。

警察の話しによりますと、
夜中の3時過ぎ、
鍵の壊れた自転車に乗っていた「少年」に
職務質問をしたところ、
私の家の近所の陸橋に置き去りになっていた自転車を拾った
と話したとのことでした。

その陸橋から私の自転車で隣町まで行ってしまい、
そこの管轄の警察に捕まって、自転車も運ばれ、
いま現在、保管されているというのです。

「私はどうしたらいいのですか?」と警察の方に聞くと、
「明日か明後日、取りに来れませんか?」と聞いてきたので、
今週は仕事ですし、何より引き取りに行っても、
帰りは自転車で2時間以上走らなければならないので、
ちょっと難しいですと答えたのですが、
こうした場合は、
盗難被害者が保管されている警察署まで
取りに行くのが通例なのだそうです。

鍵も壊されて、自転車も盗まれて、なおかつ、
自分で遠方まで引き取りに行かなければならない
ということに不満を感じたので、
昼過ぎにもう1度警察に電話をかけ、
再度お願いをしたところ、
どうにか最寄の場所まで運んでくれることになりました。

自転車は何とか戻ってきてくれますが、
鍵は壊れていますし、部品の一部も破損しているそうです。
朝からひどい目に遭ったと思いましたが、
鍵やら部品代金の請求は当事者間の話し合いになるようで、
盗んだ本人にはその弁償義務はないそうです。

揉めて、話しが面倒になるのも嫌なので、
毎朝の通勤にも必要ですし、
すぐに返してもらうことにしました。

今後はちゃんと保管方法を考え直さなければなりませんが、
その間の出費や不便な生活は
天災にあったと思ってあきらめる他ありません。

2010年8月11日(水) hiQ編集部 K



青森に行ってきました(1)

先週、初めての青森に行ってきました。
有名な青森のねぶたを見たいという友人に誘われ
以前から計画をしていたのですが、
今回チャンスがあって行くことになったのです。

今年開通する新幹線の新青森駅の話題もありますが、
今回私たちは夜行バスではるばる青森まで。
随分な長旅でしたが、やはり何度行っても旅は楽しいもので
寝ている間に本州最北端へ付きました。

まず初日は、日本三大霊場の1つで
「イタコ」の印象の強い、恐山へ行くことに。
青森駅からさらに電車とバスで約2時間かけて到着。

恐山といっても、実は恐山という名称の山なわけではなく
エメラルドグリーンの美しい宇曽利湖(うそりこ)を中心にそびえる
8つの外輪山の総称なんだそうです。

恐山菩提寺の総門をくぐって入山を済ませ、
早速、恐山の「地獄巡り」と呼ばれる
白い火山岩に覆われた一帯を散策してみます。

辺り一帯に立ち込める硫黄臭が強く、
そこらじゅうから噴出す火山ガスの煙と
水子供養のためのカラフルな風車がカラカラ音を立てて、
さらに供養のために持ち込まれた
故人の名前が書いてあるような表札や石ころが
あちこちに無数に積まれており、まさに異空間です。
目の前に広がる、おだやかで美しい
宇曽利湖の「極楽浜」との対比も絶妙で、
まさに「地獄あれば極楽あり」といった風情でした。

そして夜は傍にある宿坊で一泊させてもらい、
法話を聞かせていただき有意義な夜を過ごしました。

来るまでは、一体どんな所なのだろうかと思っていましたが、
当初のおどろおどろしいイメージは
美しい自然の中で大きく変わりました。

恐山には故人を偲んで全国からみな足を運ぶのですが、
アイス売りのおばちゃんが私たちに教えてくれたように
やはりここは「残された者の癒し場所」だったのです。

これから先も地蔵信仰を背景とした
「死者への供養の場」として
この景色と共に存在し続けるのだろうなと思います。

2010年8月9日(月) hiQ編集部 D



日本産ウィスキーの生みの親

8月に入り、毎日うだるような暑さですね。
これだけ暑いと、
仕事を終えた後の一杯、たまらない美味しさです。
夏の一杯は生ビールが定番ですが
近頃はハイボールもかなり人気を呼んでいるそうです。
ウィスキーを炭酸水で割るだけという手軽さなので
家でも簡単に楽しめます。

ハイボールに欠かせないのはウィスキー、
このウィスキーを本場英国式にこだわって
日本で始めて作り上げたのが、
ニッカウヰスキーの創業者、竹鶴政孝です。
広島の造り酒屋に生まれた彼は、
本場英国でウィスキー作りを学び、
帰国後、サントリー(当時は寿屋)の鳥井信治郎から
日本での本格ウィスキー醸造を依頼されます。
そうして竹鶴氏が
ウィスキー作りの重要な鍵を握る気候・風土を吟味した結果、
蒸留所建設地に選んだ場所が大阪府の山崎、
今はサントリー「山崎」でその名が有名ですね。

竹鶴氏は寿屋で経験を積んだのち、
「大日本果汁株式会社」 を発足し、
自身の工場を北海道・余市に構えました。
寿屋時代、一番の蒸留所候補地として北海道を提案したものの
サントリー本社のある大阪から遠く、
輸送コストの問題で却下となった場所でした。

資本をかき集め、理想の地・北海道で
ウィスキー作りを始めた竹鶴氏でしたが、
当時はウィスキーらしく色をつけた合成酒こそ
日本人の言うウィスキーだったため、
竹鶴氏の味・香りに拘った本格ウィスキーは売れず、
赤字がかさむばかりでした。
そこで赤字を埋めるため
近隣の農家からリンゴを買い取り、
リンゴジュースを販売することで、苦境をしのいだそうです。

もっとも竹鶴氏が本格ウィスキーが
日本に浸透するまでの苦境を予測していたことは
「大日本果汁株式会社」という社名からうかがえます。
ニッカウヰスキーの「ニッカ」は
「大日本果汁」を縮めた名前だったんですね。

その後、竹鶴氏のたゆまぬ努力が実を結び、
日本で本格ウィスキーが飲まれる時代がやってきます。

そんな「日本のウィスキーの父」と呼ばれる竹鶴氏を
蔭で支えたのは、留学時代に知り合ったスコットランド人の妻、
リタさんでした。
まだまだ日本に外国人が珍しかった時代、
周囲の猛反対を押し切っての結婚だったそうです。
竹鶴氏は自分が信じた道はどんなことがあっても貫く、
情熱の人だったようですね。

数年前まで、ウィスキー人気は低迷気味だったそうですが
近頃またハイボールで盛り返してきたそうです。
竹鶴氏も天国で、ハイボール・ブームを喜んでいるでしょうか。
ただ何だかサントリーでは申し訳ない気もするので、
今夜はニッカを1本、買って帰ります。

2010年8月6日(金) hiQ編集部 M


100歳まで生きるための条件

最近、全国で100歳を超えるお年寄りの
「失踪」事件が相次いでいます。
「今は生きているのかどうかも分からない」
「10年前は一緒に住んでいた」
など次々と不可解な話しが飛び込んできます。
行方不明の方々は一体どこにいってしまったのでしょうか。

自治体も、こうした100歳以上の方々が
元気で健在なのか把握をしなければなりませんが、
何せ相手が100歳を越える高齢者ですから、
病気を理由に面会を拒否されたら場合、従うほかありません。
始めから疑ってかかるわけにも行きませんので、
なかなか難しい調査になると思いますが。

ところで、
いま現在の日本の平均寿命は
男性79・59歳、女性86・44歳となっています。
日本人全体でみますと、
100歳まで生きられる方は3522人に1人の割合になるそうです。

人間の体は理論的には120歳まで生きられるように
出来ているようですが、
それも数えるほどしか達成者はおりません。

フランスにジャンヌ・カルマンさんという女性がいました。
彼女は1997年に亡くなりましたが、なんとこの方、
122年と164日という長寿世界記録の持ち主なのです。
生まれた時、日本は明治8年。
まだ西南戦争も起こる前でした。

彼女は画家のゴッホにも直接会ったことがあり、
「汚くて、格好も性格も悪い人だった」と印象を話しています。

ウィキペディアには
自転車は100歳まで乗った。
 兄は97歳、父は94歳、母は86歳まで生きた
」と記載があります。
やはり長寿には遺伝子の影響もあるのでしょうか。
”出来れば健康で長く生きたい”
というのは多くの方の望みだと思います。

そこで、本日は「東京都老人総合研究所」が過去に掲載した
「100歳まで生きる条件」をご紹介いたします。
この条件を守れば、100歳越えも夢ではないかも(?)

主な条件を羅列しますと、

1.血清総コレステロール値は高すぎず低すぎず
2.足が丈夫である。
3.主観的健康感がよい。
4.短期の記憶力がよい。
5.太り方は中くらい。
6.タバコを吸わない。
7.お酒は飲み過ぎない。
8.血圧は高すぎず低すぎず
9.社会参加が活発である


その他の条件については下記のページをご覧下さい。

「東京都老人総合研究所」
http://www.naoru.com/tyouju.htm

暑い日が続いております。
健康には十分お気をつけ下さいませ。

2010年8月4日(水) hiQ編集部 K



はやぶさカプセルが公開中です

先日、7年ぶりに宇宙から帰還して話題となった
小惑星探査機「はやぶさ」が持ち帰ったカプセルの実物が
現在、一般公開をされています。
(8月2〜6日には茨城県つくば市で、
さらに8月15〜19日には東京・丸の内でも公開の予定。)

神奈川での公開初日には
2000人以上が長蛇の列で観たそうですから
その人気ぶりも伺えます。

今回公開されているのは、このカプセル本体のほか、
大気圏突入の際に高熱からカプセルを守った「ヒートシールド」や
落下時のパラシュートなど・・
(小惑星「イトカワ」の砂が入っているかどうか
分析の進む採取容器は除く。)

粒子の件は依然分析中ですが、何より
小惑星イトカワとの往復60億キロという奇跡の旅をしてきた
この「はやぶさ」カプセルを労ってあげたい・・・
見に来た方は皆、そう思っていることでしょう。

きっと、何十年先にも語り継げるような
偉業を成し遂げた、この探査機「はやぶさ」。
私も丸の内で公開の際にはぜひ駆けつけてみたいと思います。

2010年8月2日(月) hiQ編集部 D

2010年8月2日(月)〜2010年8月30日(月)


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